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北海道で8月に共同ワークショップ 東アジアの若者ら200人規模で

「歴史を刻み未来を拓く」

 強制連行犠牲者の遺骨発掘、シンポジウムや文化交流を通じて、東アジアの未来を考える「東アジアの平和な未来のための共同ワークショップ〜東アジアの過去を心に刻み、未来を共に拓く〜」(主催=旧日本陸軍浅茅野飛行場建設強制連行犠牲者遺骨発掘実行委員会)が8月18〜25日にかけて、北海道の札幌、猿払、浜頓別、朱鞠内などで行われる。共同ワークショップには、日本、南朝鮮、中国から国籍や民族、世代を超え200人の参加が見込まれており、寝食を共にしながら交流を深める。現在、参加者を募集している。

ともにスコップ握り

日程表

 日本の太平洋戦争下、猿払・浜頓別では軍用飛行場建設が急がれていた。そこに植民地支配下にあった朝鮮から多くの朝鮮人が強制連行され、苛酷な労働と虐待、伝染病などによって犠牲となった。

 今回、主管する民間の調査団体「強制連行、強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」が南朝鮮の日帝強占下強制動員被害真相究明委員会と共に調べた結果、89人の犠牲者情報が確認された。今も埋められたままの遺骨があるとの証言も得た。

 「北海道フォーラム」は昨年10月、現地で試掘を行い、一体の遺骨をみつけた。立ち会った専門家鑑識によると、身につけていたものなどから遺骨が朝鮮人のものである可能性が高い。

 今回は学生や若者を中心に、専門家2人も招き、大規模な発掘作業を行う。地元でも協力を惜しまない声が挙がっているという。「遺骨を一体でも多く遺族のもとへ」との思いが着々と広がっている。

 同実行委員会の殿平善彦さん(「北海道フォーラム」共同代表)は、「戦争体験のない若者たちがともにスコップを持ち、過去に直面し事実をみつめることで、東アジアの歴史を自分たちで組み立てなおしてほしい。さまざまな人と出会い、和解、友情を深めてほしい」と語る。

 共同ワークショップでは、発掘作業のほか、現地の強制連行やアジアの過去について考えるシンポジウム、フィールドワークが行われる。期間中、「韓国、朝鮮の遺族と共に−遺骨問題の解決へ2006夏―全国集会」(8月22日)の最終開催も予定されている。また、アイヌ文化やオホーツク海の自然との触れ合いの場や現地の住民との交流も行われる。(李泰鎬記者)

 ●開催期間=8月18日(金)〜25日(金)

 ●日程=別表参照

 ●募集人数=先着200人(全日程参加者を優先受付)

 ●参加費=一般、社会人3万円、学生2万円

 ●参加申込、問い合わせ先=「共同ワークショップ事務局」まで。TEL0164・27・2359、FAX 0164・27・2890、Eメール=info@asajino.net、HP=http://www.asajino.net/。

[朝鮮新報 2006.7.19]