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あいちムジゲ会 京都で「エルファセンター」など見学、初の日帰り旅行 63人が参加

梅小路公園で楽しいひと時を過ごしたこどもたち

 あいちムジゲ会の初めての日帰り旅行「新幹線こだまで行く京都への旅」が、11日に行われた。

 自閉症や先天性難聴、脳性麻痺などさまざまな障害を背負う16家族(愛知と京都で各8家族)とボランテイア63人が参加し、交流会を行った。大人たちは交流会のあと、映画「パッチギ」のフィールドワークを、子どもたちはボランティアたちと共に梅小路公園へ遊びに出かけた。

 昨年7月、ムジゲ会全国交流集会に参加した家族らは再会を喜び、この1年間の近況を語り合った。また、聴覚障害を背負う4人の参加者は、ボランテイアの手話通訳にとても満足し、初めての出会いを喜んだ。

交流を深めたオモニたち

 発足から6年目に入り、あいちムジゲ会の障がい児たちも大きくなり、卒業後の作業所や憩いの場探しは、大きな関心事となっている。そのような状況の中で、同胞社会で先駆的に立ち上がった「エルファセンター」の存在は、愛知の会員の憧れでもある。実際に見学し、活動内容を聞くにつれ、愛知でも実現したいとの夢をふくらませる契機となった。

 高齢のオモニからは、「子どもが大きくなるにつれ心配事は増える。だからこそみんなに会いたい」との感想が述べられ、地域ごとの交流会をたくさん持つべきことが強調された。

 自閉症の女の子とジュニアボランティアの男の子(中2と中1)が聴覚障害の男の子(4歳)と手をつないで一生懸命面倒をみている場面、「エルファセンター」の調理員のオモニの朝鮮歌謡のチャンダンに合わせて踊る自閉症の男の子たち…。短い時間だったが、収穫の多い日帰り旅行だった。

 あいちムジゲ会では、今年度の大きなイベントのひとつとして、NPO法人京都コリアン生活センターエルファが運営する障がい者共同作業所「エルファセンター」への見学を予定していた。「エルファセンター」では、この日のために職員が休日を返上して、あいちムジゲ会と京都ムジゲ会の交流会として支度を進めてくれた。【NPO法人コリアンネットあいち、あいちムジゲ会】

[朝鮮新報 2006.6.24]