〈広げよう 民族結婚の輪〉 結婚相談所に体験入学 |
昨年から導入されたコンピュータオンラインマッチングシステムの「チョンシル・ホンシルシステム」。これにより、同胞結婚相談所では、6000人を超える会員を瞬時にネットワークし、民族結婚をより強力に、より迅速にサポートすることを実現した。ちなみに会員数6000人は、在日同胞独身者の絶対数を考えれば決して少なくない。相談所では会員数1万人を目標としている。現在でも、18歳から60代の初婚、再婚のニーズに応えている相談所だが、より充実した出会いの可能性を提供するためにとは、頼もしいかぎりだ。 マッチングシステムとは、コンピュータに入力されたプロフィールデータをもとに、日本全国の会員の中から条件に合った相手を選考するシステムのことを言う。入会したその日に紹介を受けることも可能だ。全国の相談所で同じサービスを受けられる。 プロフィール交換 相談所の李恵順相談員(50)の協力のもと、実際に体験入会してみた。 入会にあたりまずカウンセリング(無料)を受ける。相談員はここから会員の人柄、家柄から民族観、結婚観を把握していくという。 次に「入会申込書」を作成する。氏名、年齢、職業はもちろん、本籍、結婚後の住居(男性の場合)、母国語(ウリマル)の水準などの細部にいたる自分のプロフィールと、18項目に及ぶ、相手方に対する希望(図参照)を記入する。 記入項目が多岐にわたるのはシステムが「双方向」であるため。自分が相手に希望することは当然、相手が自分に希望することでもある。李相談員は個人的な見解と断りながら、「傾向としては、やはり女性の希望のほうがシビアですね。でも最近では男性でも血液型などのこだわりを持つケースもある」という。 相談員により「入会申込書」のデータ入力が終わると、「マッチング」が始まる。 年齢を28歳以下とし、共働きOK、母国語の会話もできる相手を希望した。 コンピュータが選出したプロフィールをもとに、相談員が双方の条件を満たしているパートナーをピックアップしてくれた。どうしても写真に目がいってしまうのだが、「(顔で)すべてを判断するのは禁物。過度の期待は失敗のもとで、人柄を知っている相談員の意見にも耳を傾けてほしい。実際、写真以外が決め手になることが多い」と李相談員はアドバイスしてくれた。 「逆マッチング」なる自分を希望する相手の中からパートナーを探すアプローチもできるという。 気になる相手が見つかれば、「紹介プロフィール」の交換が行われる。双方ともに「会いたい」との意思が確認されれば、いよいよ「お見合い」という運びに。 ちなみに今回は「紹介プロフィール」の交換までが行われた。うまくいけば…。 「担当相談員」制度 一連の工程では必ず「担当相談員」が付く。原則的に変更されることはなく、成婚までをマンツーマンでサポートしてくれるので会員は安心して相談を行える。またカウンセリングをとおしての自己啓発も期待できる。 都合により相談所に行けない(通えない)場合でも相談員がピックアップした相手が、最低でも月に1〜2人紹介される。プライバシー保護は徹底しており「紹介プロフィール」は後日、回収される。 「『恋愛下手』との思い込みが、出会いを邪魔していることもあります。気の合う友人に相談する感覚での訪問を」と李相談員は呼びかけている。敷居は決して高くない。 現在、相談所ではエントリーキャンペーン(〜7月31日)を実施している。期間中は入会金が50%OFFになる。インターネットで資料請求、システム、挙式までのプロセスなどを確認できる(http://www.kyoron21.net/)。 [朝鮮新報 2006.6.21] |