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長野で朝鮮への支援米作り 今年で10年目 60人が参加 「まずは隣人と仲良く」

20アールの田んぼに苗を植える参加者ら

 朝鮮に支援米を送るための田植え(主催=上小地区労農会議)が11日に行われ、市民らと総聯長野・東信支部の同胞ら約60人が参加した。今年で10年目となる。

 田植えに先立ち、上小地区労農会議の茅野光昭議長が、「世界の各地には食糧不足の国が多いが、まずは隣人と仲良くしなければならないという思いから朝鮮に支援米を送る事業を続けてきた。これからも世界平和につながるようできることをやっていこう」とあいさつした。

 上小労組会議の深井篤久議長は、「昨年は目標としていた1トンのコメを収穫し朝鮮に送ることができた。日朝間の情勢は引き続き厳しいが、大衆運動を通じて情勢が好転することを願っている」と述べた。

 この日はとても寒かったが、老若男女が泥まみれになりながら20アールの田んぼに苗を植えた。田植えに参加した丁龍寿さん(37)は、「同胞のためだと思うと、自然と力がわいてくる。収穫の時も必ず参加する」と感想を述べた。

長野初中で行われた伝達式

 田植えを終えた参加者らは、おにぎりやキムチをほおばりながら交流を深めた。

 これに先立ち、日朝松本市民会議と上小地区労農会議の主催で昨年5月に田植えをして収穫した900キロのコメを朝鮮に送る集いが4月20日、長野朝鮮初中級学校で行われた。

 日朝松本市民会議の杉本文男会長のあいさつに続き、総聯中信支部の劉宗哲副委員長があいさつ。拉致問題により情勢が厳しく総聯に対する弾圧が強まる中、こうして支援してくれる人たちのおかげで力が沸いてくると述べた。

 また、生徒を代表して劉京美さん(中3)が、9年間も続けて支援米を送ってくれたことに感謝しながら、このコメが一日も早く祖国に届くことを願っていると語った。【長野初中】

[朝鮮新報 2006.6.17]