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金剛山温泉、肌スベスベ

 3月下旬、またも金剛山を訪れた。第13回北南離散家族、親せき再会の取材のためだった。

 2000年度から北南統一行事が金剛山で行われるたびに、高い確率で同地を訪れている。平壌支局では「金剛山担当記者」とまで呼ばれている。自ら希望しているわけではないが、何かのめぐり合わせらしい。

 平壌から陸路で400キロ弱。着くまでの道のりはきついが、楽しみもある。

 金剛山は名山と呼ばれている。行くたびにそれを「肌」で感じる。絶景もさることながら、毛ガニ、貝類などの水産物は絶品。空気と水は澄みきっている。

 南の運転手は、金剛山に来るとワイシャツの襟が汚れないと言いながら、ソウルに比べ空気がきれいなことに驚きを隠さない。

 また、水にも特徴がある。「超」がつくほどの硬水なので、石けんの泡が立ちにくく、料理にも不向きだ。金剛山に「玉流館」の分店がオープンしたが、平壌冷麺の味がうまく出せないという「悩み」を抱えている。

 しかし、風呂には最適。金剛山温泉に入ると、肌がスベスベになる。北南赤十字会談、金剛山面会所着工式、離散家族、親せきの面会が相次いで行われた昨年8月末には8日間滞在したが、肌の変わりように自分でも驚いた。

 同温泉には、日本の植民地時代に建てられた古い建物と、朝鮮解放後に建てられた2つの施設がある。国内の人しか入れないが、北側記者団と行動をともにする本紙記者だけは自由に入ることができる。この温泉水を加工処理して、南側の施設にも提供しているという。

 今回も温泉を楽しみにしていたが、東海岸一帯への取材の日程上、2泊しかできなかった。だから、肌はちょっとだけスベスベ=B北南関係の発展が続き金剛山の取材が増えるほどスベスベ度は増していくに違いない、とは「担当記者」としての実感だ。(姜)

[朝鮮新報 2006.4.5]