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生活習慣の見直し

 職場で「肥満」をテーマにした勉強会を開くことになり、あらためて肥満についていろいろ調べることとなった。調べるうちにただの太りすぎではすまされないと実感した。日本での三大死因はがん、心臓病、脳卒中。心臓病と脳卒中は血管の動脈硬化が原因だ。動脈硬化といえばコレステロールが有名だが、最近は肥満が原因で生活習慣病を引き起こされ、動脈硬化になりやすいことがわかってきた。

 女性に多く見られるのは下半身に脂肪がついている、皮下脂肪型肥満といわれ、その体型から洋なし型と言われている。それに反し中年男性によく見られるのが内臓のまわりに脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満といわれ、りんご型といわれている。いわゆるこれがかくれ肥満といわれており、一見太っていないため自分で自覚することは少ない。とくに健康を害するのがこの内臓脂肪型肥満である。これを放置しておくと普通の人の何倍も病気にかかりやすくなる。内臓脂肪はウエストを測ることによっておおまかに推定することができる。男性で85センチ、女性で90センチで内臓脂肪型肥満となる。ただし正確な診断にはX線CTを用いた内臓脂肪測定が必要なるので病院での検査となる。その他肥満のチェックとして体脂肪率があり、最近では家庭用の体重計もその機能がついているものも多いが、男性で25%、女性で30%以上で肥満となる。

 食事制限や軽い運動などによっては減らすことは可能だ。大きな病気にかかる前に、生活習慣を見直し、自分で健康を管理することが大切である。(康麗順、放射線技師)

[朝鮮新報 2005.9.20]