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たくましい孫たち

 私には3人の娘がいる。みなウリハッキョを出て、長女は経済分野で、次女は教員に、末娘は芸術分野で活動し、それぞれすでに嫁いでいる。

 3人の娘のつれあいも、朝大までみな民族教育を体系的に受け、朝青活動に励み、地域の同胞社会に溶け込んで暮らしている。

 3組の娘夫婦は今、子育ての最中である。共働きをしながら分会や民族教育の父母会などで汗を流している。私も学校のバザーに、朝鮮の家庭料理を作って駆けつけたりしている。

 3人の娘たちが産んだ孫は、男5人、女2人。娘ばかりを産んだ私は、ホッとするばかりだった。

 歌の文句ではないが、孫というのはやはり「目の中に入れても痛くない」存在。とりわけ、ウリハッキョで個性的にすくすくと育っている孫を見るたびに誇らしさでいっぱいになる。

 勉強も、サークル活動も全力でこなし、素直な子供たち。長女の娘・初級部4年の世奈が「学生中央口演コンクール」のイヤギ(お話)部門で見事金賞に輝いたときの喜びはいい尽くせない。

 日本で育つ4世。しかし、彼女が駆使するウリマルの美しい発音、動作、表現力、感情の豊かさ。

 思わず泣けて、涙をこらえるのがやっとの思いだった。民族教育のすばらしさをあらためて実感し、指導してくださった先生方への感謝の思いを娘と共に噛み締めていた。

 今年の夏休みは心身共に、よりたくましく成長した孫たちとスキンシップできて、私も若返った気がする。(鄭蓮姫、朝鮮料理店主)

[朝鮮新報 2005.8.21]