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「I can speak Korean a little」

 フランス語を習い始めた友人に触発され、昨年の冬から英会話を始めた。

 学生時代は英語の勉強なんて試験の為だけのもので、必死に単語や文法を詰め込んだ覚えがある。そんな訳で学生生活を離れ数年が経った現在、当時学んだことなどすっかり忘れ、簡単な挨拶さえもままならなかった。

 がしかし、恥ずかしい思いをしながらも一から学ぶ生の英語は新鮮で、色々な国の先生や生徒達との会話も楽しく今やすっかりはまっている。

 英会話は決まったテキストによって進められるのであるが、それ以外にもフリートークなるものもある。以外だったのだが、私はこのフリートークの中で自分がKOREANであることを強く意識させられることとなった。自己紹介ではもちろん朝鮮名を名乗るし、日本で生まれ、ウリハッキョに12年間通っていたことなどバックグラウンドとはおおげさであるが自分の経歴などについて話す機会も多い。

 また、自分達の国についてディスカッションすることもあり、朝鮮の文化や音楽についての質問もよく受ける。そんな時私は、自分の国のことや言葉について曖昧な自分にふと気づくのだ。『I can speak Korean a little』ではちょっと恥ずかしい。

 今はおりしも「韓流」ブーム。書店にいけば朝鮮語の本をたくさん目にする。次は朝鮮語だ。自分の国や言葉についてもう一度勉強し直そう。英会話はそんなきっかけを思いがけず私に与えてくれた。(康麗順、放射線技師)

[朝鮮新報 2005.6.6]