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同窓生の活躍

 先日、学生時代の同級生が出演したライブを見に行った。彼女とは、中高級部と民族楽器部で一緒に過ごした。

 卒業後、彼女は金剛山歌劇団に入り、ベースの演奏を続けている。

 今回見に行ったライブは、彼女の他に5人の在日コリアンアーティストによる「在日の新世代の感覚に合う新しい音楽を」というもので、朝鮮の民謡・映画音楽・韓国、日本の歌謡曲など、多種多彩な楽曲がチャンダンやR&B、ジャズのリズムに合わせ編曲され、今までにない新鮮なものであった。ライブの中で彼女は、本職のベースはもちろん、MCや自作の歌を披露するなど大活躍で、彼女の音楽にかける情熱を感じることができた。私の学生時代の同級生には、彼女のほかにも日本の社会において、在日コリアンのシンガーとして活躍しているトンムや、ガラス職人として活動しているトンムもいる。彼女たちを見ていると、日本の社会の中で在日コリアンであるということが、ハンディになっているというよりは、むしろ在日であるということを、自分の個性として表現し、チャンスにつなげていく強さを感じる。

 学生の頃のように、毎日顔を合わせられるわけではないが、時々、ライブや個展で彼女たちの活躍を目にするたびに、私はいつもそのパワーを分けてもらっている。

 それぞれ活躍する世界は違っても、彼女たちの頑張りを感じることで、自分ももっと成長できるのではないかという気持ちがわいてくるのである。(玄鮮姫、放射線技師)

[朝鮮新報 2005.4.4]