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オモニに似てきた?!

 年が明けて私はとうとう30代半ばを越えてしまった。この頃、ふと気がつくと、オモニに似てきたような気がする。

 性格が変わったわけではない。頑固で融通がきかず不器用な性格は幼い頃のままなのに、自分の言動にハッとすることがある。

 朝も早くから「とっととしなさい」「えーかげんにしなさい」と叫びまくり、運動会のときには1番ビリを走るわが子の姿をカメラに収めるべく奮闘する。

 子どもの発表会ともなると最前列のど真ん中に陣取り、どの父母よりも盛大な拍手を送っては、恥ずかしがるわが子達にブンブンと手を振って見せる。

 今日も春から幼稚園へ通う末娘のスモッグにチューリップのアップリケを縫いつけながら、(そういえば…)と思い返してみる。(私のスモッグにはヒヨコのアップリケがしてあった)

 数日前、小学校の息子と娘の手提げを作っていると深夜までかかってしまった。

 やっとできあがった物を子どもたちの枕元に置きながら、この寝顔をほころばせて喜ぶ姿を想像してみる。

 (あー、オモニもこうだったんだねぇ)

 しみじみ思うひととき。

 先月のある日、誕生日を目前にした私に小2の息子が言ってきた。

 「オンマ、なんか欲しい物ない?」

 −うーん、欲しい物? ないなー。

 「本当に?」

 −うん、アッパとあんたら兄弟が元気だったら、もう何もいらない。

 (あれ、このセリフ、どこかで聞いたことがあるような…)(李命淑、会社員)

[朝鮮新報 2005.3.14]