「資格は強い味方」 |
私は「診療放射線技師」として病院で働いています。よく初対面の方に職業を聞かれ「診療放射線技師」と答えますが、すぐにピンと来る方は少ないように思います。「診療放射線技師」を一言で説明するならば「放射線」を用いて、撮影や検査、治療を行う「技師」のことです。 たいていの方は健康診断の胸部レントゲン写真や胃のバリウム検査、ケガをした時に手や足のレントゲン撮影をする技師を思い浮かべると思います。その他CTやMRI等の検査も行ないます。 私はウリハッキョを卒業して専門学校に入り、この資格を取得しました。社会に出る前に何か資格を持っておきたかったことと、医療関係の仕事に携わりたいと思い、この資格を選びましたが、今ではこの職業に就いてとても良かったと思っています。日本の社会で生活していくうえで資格はとても強い味方になりますし、医療の現場においては男女差もあまり気になりません。「診療放射線技師」の世界に限っても、以前は男性の職場という感じでしたが、今では女性の技師がどんどん増えてきています。しかし端から見ると病院で働いている女性=看護師≠ニいうイメージがまだ根深いようで、いまだに私を「看護師」と思っている知人も少なくありません。この機会に「診療放射線技師」という職業を少しでも知っていただければ幸いです。 医療の進歩とともに、医療機器や検査法なども多様化し日々勉強の毎日です。この資格を生かし同胞社会と日本の地域医療に貢献していきたいと考えています。(東京都在住、玄鮮姫、放射線技師) [朝鮮新報 2005.1.31] |