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家族で作った子ども部屋

 新しい年が明けた。

 わが家の年末年始は大阪の夫の実家で過ごすのが恒例だが、今年は帰省しなかったので、家族4人だけの気の抜けた正月となった。

 このめったにないまとまった休みを、どう有意義に過ごそうか? 共働きで地方出身の私たちにとって、自由に使える一週間は貴重だ。

 夫と私は、忙しさにかまけて先送りにしてきた子ども部屋の大改造を決行することにした。

 狭いからと机も買わず、とりあえず置かれた荷物で部屋は雑然としていた。増える学習道具や小物を見ながら、カラーボックスではそろそろ限界かな、と気になっていたのだ。

 まずはメインの机。夫はパイプ棚と白木の天板を使って、お手軽勉強机を二日で作り上げた。引き出しやアクセサリーは、みんなで大規模百円ショップに出かけて楽しく選んだ。完成された市販の机とは違い、アレンジ次第でいくらでも進化しそうな未完の魅力に、想像力は膨らむばかり。後は二つあった棚を重ねて天井まで届く本棚にし、百円パーツを使ってクローゼットを改良しただけで、居心地のいい子ども部屋に生まれ変わった。もちろん大胆に物も捨てたのは言うまでもない。

 あれ以来、子どもたちは手作りのネームプレートをドアにかけたり、写真やカードをデスクシートに挟んだりして、自分の城″りに余念がない。

 私たちはと言えば、お気に入りに囲まれて揃いの机に座る小さな背中を見ながら、至福の笑みを浮かべる毎日だ。(金蓉子、団体職員、東京都在住)

[朝鮮新報 2005.1.24]