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「京義線にのって」−統一夢みる小さな「建設者」

 「行くの みんな一緒に 京義線に乗って/平壌通って新義州 あの広い広野に/来るの みんな一緒に 京義線に乗って/会いたい 私の兄弟世界中の人々…」

 北南和解と統一への転機をもたらした6.15共同宣言発表から2年目の年に、南朝鮮の民衆歌謡作者、ユン・ミンソク氏(作曲)と、演出家のキム・ジョンファン氏(作詞)により作られた童謡「京義線にのって」。

 軽快なリズムとメロディーで統一の夢と希望、平和の願いをうたったこの歌が在日朝鮮学生芸術コンクールの初級部舞踊曲に使われた。

 群舞「走れ! われらの列車、統一のレールに乗って」(川崎初級)は、北南鉄道連結工事に汗を流す建設者たちの姿を表現した。

 黄色のヘルメットに作業服を着て、「建設者」たちは時折労働の手を休め、「平壌−ソウル」と書かれた完成予想図を開いて夢を語る。

 舞台で元気いっぱい舞う小さな「建設者」たちは、日本から釜山−ソウル−平壌−新義州へと列車の旅を楽しみ、遠く北京、ロンドンへと旅する夢を見ているのだろうか。

 一昨年訪日したキム・ジョンファン氏は、「僕らの学生時代は分断克服のために多くの若者が命を落とした。次世代の子どもたちには明るく夢に満ちあふれた統一像を与えたい。僕らが血を流し、拷問に耐えていたときに、日本では厳しい状況のもと、すばらしい民族教育を行ってきた。在日同胞青年、そして児童らがこの歌を愛してくれれば」と話していた。

 彼の望みどおり、在日同胞学生がこの曲で統一への夢と希望を表現したと知ったらさぞかし喜ぶことだろう。(潤)

[朝鮮新報 2005.12.5]