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朝高生の新報学習−「関心あるのは統一問題」

 朝鮮新報創刊60周年記念特集記事の取材で、ひさしぶりに母校を訪れた。

 内容は、新しい時代の在日朝鮮人運動と同胞社会を担う学生が、朝鮮新報をテキストに学習に熱を傾けているというものだった。

 朝青朝高委員会では、宣伝部の生徒たちを中心に、時事および同胞生活関連記事で学習資料を作成し、クラス全員で学習を行っていた。

 2年6組の金仁寿君に聞くと、朝鮮新報の記事で最も関心を寄せているのは民族教育と同胞生活関連記事だと言う。一方、金翔太君は6者会談、崔仙姫さんは統一情勢と学校便りだった。李炯辰君は、「僕らは統一世代と呼ばれます。朝鮮新報を通じて、北と南の学生たちが統一のためにどのように学び、活動しているのかもっと知りたい」と語った。

 振り返れば、筆者自身が朝鮮新報を貪るように読んだのは、彼らと同じ高2の時だった。北と南の学生たちが祖国統一を叫び、板門店で学生会談を開くために闘っていた時代。ソウルで割腹投身自殺を図った南の大学生の記事を読み、涙を流して討論し、日本で暮らす自分たちに何ができるのかと真剣に考えた。

 現在の朝高2年生が生まれた年は、北南学生会談実現のための闘争が繰り広げられた1988年。時代は大きく変わったものだ。筆者が当時強く思った「死んではいけない」「死をもって訴えるほどに貴重な祖国統一とは?」という思いを彼らは知らない。

 あの時から在日同胞学生たちは、祖国の学生たちとともに具体的な形で統一に向けての歩みを進めてきた。

 ふと、あとどれくらいしたら「統一」の文字が紙面から消えるのだろうと、そう遠くはない未来を思い描いてみた。(潤)

[朝鮮新報 2005.10.17]