top_rogo.gif (16396 bytes)

カラーセラピー−色の特性、環境作りに生かす

 赤は情熱、青は冷静。

 色は人や物の印象を決定づける大きな要素といえる。

 カラーセラピストの柳暎恵さん(女性同盟大阪府本部・子女教育部長)の話によると、身につける衣服の色は、相手にいろいろな印象を与えるとともに、着ている本人の気持ちを表現する場合が少なくないとか。

 自分の好む色の特性は、今の自分が求めているものを、嫌いな色の特性は、自分に欠けているものを暗示していることが多いそうだ。

 ちなみに、筆者が柳さんにはじめて会った日に着ていたのは紺色のシャツだった。

 「これか取材に行くの? 相手の話をうまく聞き出すためには、相手に安らぎを与える色を」と、100枚はあるかと思われる数々の色の生地を次々と首に当てていく。

 似合うのは明るい黄緑色。フレッシュな印象を与え、好感度もアップするとか。

 紺色は、商談を成立させるなどの、いわば駆け引きを有する「闘い」の場にふさわしいという。

 「そうでなければ、今日の気分があまり乗らないとか?」

 黄色や赤色、オレンジ色などは、人を活発にさせる色。

 逆に、青色や青紫色などの寒色は休養して回復させる色。

 暖色と寒色を組み合わせれば、互いの特性によってエネルギーを補い合えるとの興味深い話も聞かせてくれた。

 また、ピンクはおだやかで幸せな満ち足りた気分をつくり、優しくなれる色ではあるが、その反面、はっきり自己主張したいときには弱く、決断が必要なときにはふさわしくないという。

 色彩心理学を学んだ経験を生かして柳さんは、歌舞団の衣装合わせや朝鮮学校の教室内の環境作りなどにも協力している。

 そこには、「科学的な根拠に裏付けされた環境の中で子どもたちを育てたい」との思いがある。(潤)

[朝鮮新報 2005.9.25]