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朝鮮の博士学位−在日同胞女性では初めて

 本紙女性欄で「続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち」を連載中の呉香淑・朝鮮大学校文学歴史学部教授に朝鮮の博士学位が授与された。

 金日成総合大学通信博士院過程を修了して博士の学位を与えられたのは10人目で、在日同胞女性としての朝鮮の博士の誕生は初めて。

 呉教授は、光復前の社会主義リアリズム作家・姜敬愛の生涯と創作について20数年間研究してきた。

 02年6月に金日成綜合大学通信博士院に入ったあと、これを理論、体系化して、論文「姜敬愛創作研究」を完成させた。

 本紙女性欄で「朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち」のシリーズがはじまったのは03年1月。

 呉教授は多忙なスケジュールを裂いて連載を引きうけてくれた。

 「回を重ねるにつれて、夢中になっていく自分に気がついた。歴史に名を残した過去の人たちを知ること、それは今を生きる自分を見つめなおし、新しい自分の未来を切り開く大事な糧となる。時代の荒波を乗り越えた、彼女たちの強い信念と勇気ある行動力に、私自身どんなに励まされたことか」と呉教授は語っていた。

 「論文を提出したら、必ずこの続編を書いてみたい」

 「続編」は、先月から月1回のペースでスタートした。

 22日付「河蘭史」の記事を見て、さっそく読者から問い合わせの電話がかかってきた。

 「前回掲載はいつ?」「連載はどれくらい続く?」「後に出版する予定はあるのか?」と、関心は高い。

 朝鮮大学校の女性教授第1号として、学問と家庭を両立させてきた呉教授の今回の朗報は、後進の女性研究者たちへの無言の励ましでもある。(潤)

[朝鮮新報 2005.8.29]