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春・夏・秋・冬

 あまり知られていないが朝鮮は今年4月、「京都議定書」に署名した。21日付本紙に掲載された平壌特派員の記事に書かれている。連合ニュースも報道するなど、関心も高まっている。連合ニュースが伝えたところでは、南の政府関係者は「北は最近開かれた砂漠化防止協約関連会議に2人の専門家を派遣するなど、環境関連の会議参加に積極的だ」として、「京都議定書」への署名はそんな北の関心度を反映したものだと分析した

▼「京都議定書」の正式名称は気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書。1997年に京都市で開かれた地球温暖化防止会議で議決された。つまり、議定書への署名は朝鮮が地球温暖化、大気汚染問題に深い関心を示していることを表すものだ

▼前述の21日付記事によると、実際に朝鮮では火力発電所をはじめ工業施設で大気汚染物質を減少させるための新たな技術を導入したという。水力、風力、太陽光など代替エネルギーを暮らしや経済に利用する事業も活発だとされる

▼この「京都議定書」、米国が加盟していないことはあまりにも有名な話だ。それだけでなく地球温暖化ガスの排出削減目標の義務化にも反対している。そうした経緯から、連合ニュースなどは「米国を非難する根拠にするという政治的理由も排除できない」などと指摘した

▼この指摘が正しいかどうかはさておき、朝鮮が環境問題に配慮する世界の趨勢に歩調を合わしているのは確かだ。南の環境部関係者も「これを機会に南北間の環境問題への協力態勢を強化していきたい」と語っている。(聖)

[朝鮮新報 2005.11.24]