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春・夏・秋・冬

 プロ野球ファンにとって日本シリーズが終わりオフシーズンに入ると手持ちぶたさな日が続く。かつてなら、その後のドラフトで有力選手が応援している球団に入団するのかどうか、気を揉みながらも楽しみにしたものだが、今や制度が変わって指名枠だとかで、抽選を経ずに希望選手が獲得できてしまうので興味は半減だ

▼ラグビーやスキー、スケートなどウィンタースポーツの出番だが、野球ほどに親しみを覚えたことがなかった。なかった、と過去形なのは、近年は年末年始のラグビー、サッカー高校選手権に大阪、京都朝高が出場、俄然、身近な存在として意識するようになったからだ

▼今年は大阪朝高がラグビー、サッカーでいずれも勝ち上がり府予選決勝に進出した。決勝戦はラグビー13日(日)、サッカーはその前日、12日(土)である。一方、大阪に大いに刺激を受けたこともあろう、地力強化著しい東京朝高ラグビー部も都予選ベスト4、準決勝に進んだ。決勝進出を賭けた試合は大阪同様、日曜日である

▼大阪がダブル出場を決め、また東京も初の出場を決めれば、祖国解放60周年、総聯結成50周年の今年をさらに輝かせる快挙、慶事になるだろうということは、あらためて強調する必要もないと思う

▼しかし、勝負は水物。どういうアクシデントがあるかわからない。過度な期待を抱いて選手たちにプレッシャーを与えては元も子もない。かといって、意気軒昂な選手たちがグラウンドに姿を現しても応援席がまばらとあっては士気に関わる。大阪、東京のダブル出場へ熱い声援を送ろう。(彦)

[朝鮮新報 2005.11.10]