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春・夏・秋・冬

 早いもので今年も残すところ2カ月。1日にはお年玉付年賀ハガキの発売も始まった。昨今では、ハガキではなくメールや携帯などで年賀のあいさつを済ませる人の方が多いのでは、と思っていたところが、あるソフトウェア会社の調査によると、年賀状を出すと答えた人のうち95.7%がハガキを使うという。インターネット社会とはいえ、元旦のあいさつばかりは改まるのだろうか

▼確かに、元旦の朝に年賀状が何枚届いているか、今でも楽しみだ。家族同士のあいさつを済ませたあと、真っ先にポストに向かう。誰が一番多く受け取ったのかを競争してみたりもする。一枚一枚年賀状を見るたびに差出人の顔が浮かんでくる

▼あるタレントは年賀状を書く際にその人のことを考える、一枚ごとに真心を込めていると言っていたが、なるほどそうかもしれない。だからこそ、もらった方もうれしくなるのかもしれない

▼朝鮮にも年賀状を送る風習はある。筆者も朝鮮に住む友人や親せきから毎年年賀状を受け取る。朝鮮からの場合、ハガキでなく封書であることが多い。いかにも朝鮮風といったデザインの年賀状に、一筆一筆真心込めてしたためられたあいさつ。それを読むたび、なかなか会えない彼、彼女たちの表情が浮かんでくる

▼先ほど訪朝を終えた胡錦涛総書記に同行した王家瑞・党対外連絡部部長は中国に戻ったあとの記者会見で、「朝鮮が豊作に恵まれ、経済建設とともに生活改善が進展している」と語った。来年朝鮮から来る年賀状は、そんな雰囲気が伝わるものであってほしい。(聖)

[朝鮮新報 2005.11.2]