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27日に行われた潘、町村会談。連合通信などの報道によると、1時間30分の会談のうち40分あまりが「靖国」など歴史問題に割かれたという。「とても重苦しい雰囲気だった」そうだ。小泉首相が「靖国神社」に参拝したことで、一時は潘基文外交通商部長官の訪日中止も取りざたされただけに当然だ。潘長官は「靖国」参拝について、南政府の遺憾と失望を断固たる語調で伝えたという ▼この会談に先立ち、宋旻淳・外交通商部次官補と佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長との昼食を兼ねた協議が行われた。両人とも6者会談の団長を務めているだけに、議題は当然のごとく「北の核問題」だった。3日に北京で開催される朝・日交渉が6者会談に好影響を与えるであろうとの点で認識をともにしたと伝えられる ▼奇しくも北の高官も「3日に北京で開かれる会談で実質的な結果が出ることを期待する」と述べた。発言の主は韓成烈・国連代表部次席代表。ワシントンを訪問中の27日、連合通信の単独インタビューに答え、こう述べた。韓次席代表はこのほかにも、ウラン濃縮計画を持たないこと、軽水炉の代用なら南の電力供給には興味がないことなどについて語った ▼一部報道では、第5回6者会談は11月7日の週にも開催されると伝えられる。それを前に、各国の動きがあわただしい。28〜30日には胡錦涛総書記が訪朝、同時期に南の外相が訪日した。そして、3日からは北京で朝・日交渉が再開される ▼その後、南ではAPECも開催される。11月は目が離せない月になりそうだ。(聖) [朝鮮新報 2005.10.29] |