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ドラマ「ドラゴン桜」が話題だ。原作は人気漫画。生徒数減少に悩む高校を再建すべく雇われた弁護士出身の教師が主人公だ。5年後に東大合格者を100人出す学校にする―を目標に、ユニークな勉強方法を次々伝授していく。ドラマは1、2度見たが、なるほど、エアロビクスを英語の授業に取り入れたり、なかなか奇想天外なアイデアだった ▼実際に東大に合格した人に聞くと、驚くほど効率的に勉強している人が少なくない。それほど時間をかけているわけでもないのに、実に時間の使い方がうまい。「アエラ」(朝日新聞社)誌上でも、何人かの例を紹介していた。共通しているのは「目標を設定し、そこに向かって『最短距離で正確に』近づく方法」(同誌9月19日号)を実践していること。これこそが東大に合格する人たちの発想法だという ▼この発想法、何も受験に限らず、さまざまな分野で応用できるのではないか。一日24時間をどう有効的に使うか、それは仕事面でも必要なことだ ▼もちろん、時間を使う方法は人それぞれだ。10人いれば10通りあるもの。自分なりの方法で24時間をうまく使いこなしていく方が疲れないだろう。そして、一番大事だと思うのは、時間を何のために使うかだ ▼「ドラゴン桜」でもう一つ注目されるのは、生徒たちにやる気を起こさせることだ。主人公の教師は生徒をほめまくる。人間、ほめられて嫌な気はしないし、それは自信につながる。さ細な事でも部下をほめる。それが部下の自信になり、ひいては組織全般を活性化させることにもなる。(聖) [朝鮮新報 2005.10.11] |