|
平安南道江西郡にある金星トラクター工場といえば、朝鮮の経済を少しでもかじったことのある人ならご存じのはずだ。その金星トラクター工場内に、南の協力で農機械工場が誕生する。南の団体「わが民族相互助け合い運動」と東洋物産企業鰍ェ金星側と共同で建設する。6月10日に平壌で作成された「農機械組立生産工場建設等に関する合意書」をもとに7月15日に着工式を終えた ▼統一ニュースが12日に報じたところによると、14日には第一次で生産したコンバイン出荷式を兼ねて竣工式が行われたという。年間生産能力はコンバイン3000台、田植え機1万台。耕運機なども生産される予定だ。「わが民族…」側によると、第一次で生産したコンバイン50台は、秋の収穫時に黄海南道信川郡、黄海北道沙里院、平安南道大同郡、平壌の竜城区域などの協同農場に送る計画だという ▼注目されるのは、耕運機、トラクターなどの農機械を北南が共同で協力して生産していくというもの。中長期的には「民族型の農機械」も共同で研究、開発していくそうだ ▼6月に開かれた第15回北南閣僚級会談では、農業分野の協力を推進するために「農業協力委員会」を構成することが共同報道文に盛り込まれた。その後、第1回会議も開かれた。6.15時代を迎え、さまざまな分野での北南協力が進められている。今回の動きもそうした流れを反映したひとつの象徴的な出来事だ ▼先日終わった第16回閣僚級会談では保健部門での協力推進も決まった。この流れはもう食い止められまい。(聖) [朝鮮新報 2005.9.20] |