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春・夏・秋・冬

 総選挙での自民党大勝を受けて、同党の実力者山崎拓元幹事長は来年9月、小泉総裁の任期満了までの大きな課題の1つとして「日朝国交正常化の実現」を挙げた

▼6者会談第1ラウンド終了時、8月7日に会見した日本側代表団長の佐々江・外務省アジア大洋州局長は「核、ミサイル、拉致の包括的解決」の道筋を明示し、その先に国交正常化があると指摘していた。山崎元幹事長も同様の立場を表明、国交正常化実現に言及しただけに今後の朝・日関係の行方に注目が集まる

▼朝・日関係の今後と関連しては、鄭泰和前朝・日担当大使があらためて日本政府に対し「平壌宣言の精神に立ち戻るよう」求め、それがないかぎり「関係改善はありえない」と指摘している。このことを知ってのことなのかどうか、山崎氏は「小泉首相と金正日総書記の第3回首脳会談」にまで言及している

▼外交文書としては特級物だと指摘されている平壌宣言だが、現在まで進展はない。そうした評価だけが一人歩きしないよう、日本政府には決して避けて通る事のできない朝・日関係正常化に誠実に対処してほしい

▼総聯の日本語機関紙として貴重な寄与をしてきた朝鮮時報が今日、16日付をもって廃刊となる。週2回刊になった1976年以来、同編集部の一員として長く携わってきただけに感慨無量。そして、同時に朝・日友好・親善のために、朝鮮の自主的平和統一実現のために尽力されたさまざまな日本の人たちの顔ぶれが走馬灯のように巡る。その思いを決して無にしてはならないと、決意を新たにしている。(彦)

[朝鮮新報 2005.9.15]