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春・夏・秋・冬

 「保守的というイメージが変わった」「郵政民営化が進めばほかの改革も進むのでは」「小泉首相に今までの自民党総裁とは違う決断力を感じた」。自民党の圧勝で終わった今回の総選挙。何が自民党の勝因だったのか

▼「刺客」を登場させたことで、ある意味で今回の選挙が普段よりおもしろかったのは確かだ。投票率の高さもそんなところに現れているのではないか。まさに「劇場型選挙」といえる。演出の巧みさで小泉首相が民主党より一歩も二歩もリードしたのかもしれない。とはいえ、各紙の報道や分析を読んでみても、もう一つピンとこない面はある

▼ただ、前述のコメントにもあるように、「何かをやってくれるかもしれない人」というイメージに基づいた小泉首相への信任投票だったのかもしれない。ともあれ、当たり前のことだが、選挙に勝ったからといって終わりではない。問題はこれから何をするかだろう

▼今回の選挙では争点にならなかったものの、外交、とくにアジア外交をどうするのか、今後が注目される。靖国問題などで冷え切った日中、日韓関係はどうするのか。また朝・日国交正常化問題の行方はどうなるのか。そんな中、小泉首相の盟友である山崎拓前副総裁はテレビ番組の中で、日朝首脳会談の必要性について触れた

▼朝・日両首脳が平壌宣言に署名してからまもなく3年が経とうとしている。しかし、拉致問題がこじれ一向に進展がない。朝・日関係を改善するためには平壌宣言を誠実に履行するしかない。もう一度、署名した当時の原点に立ち返ることが必要だ。(聖)

[朝鮮新報 2005.9.13]