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23日は処暑だった。24節気の一つで、この頃になると、それまでの暑さが止み、新涼つまり初秋の涼気が漂いはじめるという。しかし、連日の残暑の厳しさ、今年はちょっと様相が違うようだ。加えて日本の社会は「降って沸いたような」総選挙で、マスコミの「刺客」「マドンナ候補」報道は過熱する一方だ ▼朝鮮半島も「熱い」。平壌での6.15民族大祝典から、ソウルでの8.15民族大祝典へと、「わが民族同士」の理念の下、統一へのおおきなうねりの中で対話、交流、協力事業が目白押しである ▼23日には、南の代表的な歌謡歌手、チョ・ヨンピルの公演が平壌の柳京鄭周永体育館で行われた。何回も日程に上りながらのようやくの実現。「北側の人たちから首を長くして待っていました。公演を期待しています」という声をかけられ、緊張したというチョ・ヨンピル。会場は「わが民族同士」の流れを背景に熱気に包まれたという ▼一方、同日から1年9カ月ぶりに金剛山で第6回赤十字会談が始まった。「過去の対決の枠、思考から脱却する」ための重要な人道問題対話だけに、朝鮮戦争時の行方不明者たちの調査などが議題に上っている。26日からは、31日までの日程で11回目の離散家族対面事業、そして面会所の着工式が行われる。来月1日から仁川で開催される東アジア陸上選手権大会には北側選手団、応援団が共に参加する予定だ ▼取材する側からすれば猫の手も借りたいほどの日程だが、その先に祖国統一というゴールがあると思えばまったく苦にならない。(彦) [朝鮮新報 2005.8.25] |