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春・夏・秋・冬

 今年の朝鮮解放60周年の動きの中で、目についたのはロシアとの関係だった。金正日総書記はロシア極東連邦管区駐在大統領全権代表のプリコフスキー氏、ロシア老兵議会議員代表団メンバーらと次々会見した。ロシア・ベリョースカ舞踊団の公演を鑑賞しただけでなく、解放を祝して平壌では総書記参席のもと、朝ロ合同宴会まで開かれた。総書記はプーチン大統領と祝電も交換した

▼こう並べてみると、今回の解放記念日を朝鮮がどうとらえているかの一端がうかがえる。総書記はプーチン大統領への祝電で、「抗日聖戦を通じて朝ロ親善の固いきずなが結ばれた」と指摘した。このひと言にぎょう縮されていよう

▼一方、プーチン大統領は「民族の名節である朝鮮解放60周年」と称えた。また、「差し迫った国際問題に対する建設的な対話が朝鮮半島と全般的なアジアの平和と安定の利益に即して深まるものとの期待を表明する」とも指摘した。「差し迫った国際問題」が朝鮮半島の核問題を、「建設的な対話」が6者会談を指すものであろうことは想像に難くない

▼現在休会中の6者会談は、29日からの週に再開されることが有力視される。金桂官外務次官は休会に先立ち、「双務接触を活性化させる必要がある」と語った。実際、今週あたりから各国間の接触が行われている

▼6者会談の行方をあれこれ推測するのは早計だが、その結果が今後の朝鮮半島、いや東アジア情勢を左右するだけに、やはり気になるところだ。プーチン大統領同様、「建設的な対話が深まる」ことを望みたい。(聖)

[朝鮮新報 2005.8.23]