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春・夏・秋・冬

 自主、平和、統一のための8.15民族大祝典に参加している北側代表団のうち、当局代表団の金己男団長(祖国平和統一委員会=祖平統副委員長)ら32人が14日、顕忠院を訪れた。朝鮮戦争で死んだ南の兵士らがまつられた国立墓地に北の人物が参拝するのは、もちろん初めてだ。金団長らは16日には国会を訪れ、議員らとの昼食会に臨んだが、これも初めてのことだ

▼顕忠院参拝に同行した林東玉・祖平統副委員長は、「難しい決断だった。しかし、基本は(理念を)超越しなければならない。いつかは越えなければならない関門だ」として「6.15時代にはすべてを超越しなければならないとの考えだ」と強調したという

▼6.15共同宣言発表5周年を迎え、北南関係に大きな変化が起きていることは、誰の目にも明らかだ。そのような変化の背景に、「すべてを超越しなければならない」との考えがあるのだろう。思想や理念、政見や信仰の差を乗り越えて同じ民族だという一点でつながる。これこそが「すべてを超越する」ことであり、「わが民族同士」の基本精神といえる

▼何かを成し遂げる時には必ず変革をともなうものだ。既成概念に縛られていると、進むものも進まなくなる。「超越」することによって、結局は良い結果がもたらされるケースが多いことを、人間は歴史を通して学んできた

▼しかし、問題は「超越」のタイミング。ピントはずれでは変わるものも変わらない。絶妙なタイミングを読む目を日頃から養っておくことが必要だ。しかし、これがなかなか難しい。(聖)

[朝鮮新報 2005.8.18]