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7月31日に始まった東アジアサッカー選手権大会。朝鮮は日本を破り、初戦を勝利で飾った。南朝鮮各地で行われるこの大会。朝鮮×日本の一戦でも、「レッドデビル」と称される南のサポーターたちが朝鮮選手を応援した。白地に青の朝鮮半島が描かれた大型の統一旗が場内に登場し、「アリラン」の歌も流れたという。6.15共同宣言発表5周年以降の和解ムードを反映させる出来事の一つだ ▼だが、こうしたムードをおもしろく思わない勢力が必ずいるものだ。そういった勢力の見解を代弁するかのように、あるテレビのコメンテーターは、「あんな大きな統一旗を掲げて応援する韓国民の気がしれない」と発言していた。統一コストもかかるのに、北と手をつなぐなんてどうかしている、という論理らしいが、この発言は民族全体に対する冒とくだ。そもそも分断は外国勢力によってもたらされたものだということを、このコメンテーターは知らないのだろうか ▼しかし、外野がいくら騒いだところで、「わが民族同士」の精神に沿って物事が進んでいるのはまぎれもない事実だ。8.15光復60周年に際して統一サッカー競技が行われるのもその一つだ。先週末に開城で行われた実務接触を通じて、この競技は8.15民族大祝典の一環として行われることが決まった ▼統一サッカーではどんな光景が繰り広げられるのかが今から楽しみだ。勝ち負けに関係なく、同じ民族であることを強調するイベントになってほしい ▼それが、なんだかんだ茶々を入れる者たちへの、何よりの打撃になると思うからだ。(聖) [朝鮮新報 2005.8.2] |