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春・夏・秋・冬

 先週土曜日午後4時35分頃、関東・東北の広い地域で地震を観測した。最大で震度5強。東京も足立区で震度5強など、各地で大きな揺れだった。筆者が乗った電車はまるで揺りかごのように左右に揺れた。直後、パンタグラフから火花が。何事かとホームに飛び降りた

▼それから延々2時間以上。電車はちっとも動かない。疲れ果てて階段に座り込む人も。とうとう駅を「脱出」し、30分ほど歩いて最寄りの駅まで向かい、辛うじて動いている私鉄に乗り換え某駅にたどり着き、そこからまたバスに乗って、やっと家路に着いた。普段は1時間の道のりに5時間かかった。途中、待機時間の長さに耐え切れず救急車で運ばれる人の姿もあった。この日の出来事は当分忘れられそうにない

▼今回の地震では、JR、私鉄、地下鉄などの各線が長時間ストップしたり、エレベーターが途中で停止するなど、都市基盤の脆弱さが露呈した。携帯電話も一時かかりにくくなった。携帯の電池切れの人が並び公衆電話には行列ができた

.▼実際に経験してみると、ほかの手段がなかなか思いつかないことがわかった。筆者はJRに乗っていたが、地下鉄が止まった段階でもう足がないと思い込んでしまい、そのまま2時間以上待つはめになった。しかし、バスやタクシー、あるいは徒歩で私鉄の走っている駅まで向かうことも考えられたはずだ。最終的にはその手段を使った

▼どんな事態に陥ってもあせらず、あらゆる可能性を落ち着いて考えてみる必要がある。必ず解決策はあるはずだ。何事にも言えることだ。(聖)

[朝鮮新報 2005.7.28]