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春・夏・秋・冬

 1年余ぶりに再開された6者会談。現地で取材している記者によると、昨年のとげとげしい対決の雰囲気とは一転して、とくに北南両代表団の親密さが目に付くという。両代表団団長らは北京入りするや、さっそく24日に接触した。接触そのものは昨年の第3回会談の時もあったが、他人行儀だった当時とは打って変わって「わが民族同士」そのものだったという

▼会談がどのように進展していくのか、期待と不安感が交錯しているが、第3回会談までの主張にとらわれていると、今会談の位置付けをきちんとできないかもしれないとも付け加えた

▼そうだろうと思う。たとえば金正日総書記と盧大統領特使の6.17平壌面談の内容1つを見ても、昨年、いや朝鮮が核保有、武器庫拡大宣言をした2月とは状況が一変していることが窺える。そればかりではない。この欄でも指摘した6月末のニューヨークでの朝米実務者接触でも、激しく応酬しあってきた朝米双方の関係が、現状打開に向けて実りある対話をしていたことが明らかになった

▼米側は平壌に連絡事務所を設置。朝鮮側はブッシュ大統領、ライス国務長官、さらにブッシュ前大統領(ブッシュ大統領の父)の訪朝を受け入れる意志のあることを表明していた。むろん核問題論議の進展が前提にはなるが

▼連絡事務所の設置問題は、クリントン政権時代にも論議されたことがあり、米側は初代所長まで内定していた。また、同政権時、オルブライト国務長官が訪朝したことも記憶に新しい。朝米核問題進展の兆しが読み取れることは確かだ。(彦)

[朝鮮新報 2005.7.26]