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8.15と言えば植民地からの解放の喜びと同時に、これまでは分断の象徴のように思ってきたが、今年ばかりは統一を象徴する日となりそうだ。北と南の離散家族が初めて「画像面会」という形での再会を果たすからだ。どのようなシーンが生まれるのか、今から楽しみである。定例化すれば、今よりもはるかに多くの離散家族たちが再会を果たすことになる ▼18日にはそのための光ファイバー通信ケーブル連結式が、軍事境界線非武装地帯で行われた。開城と汶山間でケーブルがつながった。式に参加した北側の演説者が、「民族分裂60年にして初めて、北と南の間で切断されていた神経をつなぐ」ものと言ったことは何とも象徴的だ。神経がつながれば、一人の人間になれる。北と南は本来一つだったと、この事例を見ても言えよう ▼光ファイバーケーブルだけでなく、民間直通電話も開通した。当局の次元ではこれまでも直通電話はあったが、民間の直通電話設置は初めてだ ▼6.15共同宣言5周年を皮切りに、北南間の動きは文字どおり活発な動きを見せている。現代グループとの白頭山観光合意しかり、8.15サッカー試合提案しかり。電話や画像をつなぐためのケーブルを設置すること自体、これまでは考えられなかった。これが「第2の6.15」の姿なのか。だとすれば、歓迎して余りある。統一が目の前まで来ていることを実感させてくれる出来事ばかりだからだ ▼昨今の動きを見ていると大胆な発想の転換が必要だ。でなければ、情勢を見誤るような気がして仕方がない。(聖) [朝鮮新報 2005.7.23] |