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6者会談が26日から再開されることになった。会期は定めないという。徹底討論、論議の場になるのだろうか。朝鮮半島の非核化が実現すれば、それは6.15共同宣言に明記されている「北側の低い段階の連邦制案と南側の連合制案」による統一が事実上、実現することを意味するだけに進展あることを期待する ▼しかし、6者会談が再開にこぎつけたらこぎつけたで、あれこれと難癖をつけたがるお決まりの勢力が台頭してくる。いうまでもなく日本である ▼6者会談のテーマが朝・米核問題であることは周知の事だ。南側、さらには沖縄などの在日基地、グアム島やその周辺海域で遊よくする艦船に配備されている米国の核兵器、そしてその核脅威から国土を守るために自衛の策として開発、保有に踏み切った朝鮮の核削減、撤廃・撤去、廃棄問題である ▼にもかかわらず日本は、拉致問題をテーマに加えろという。それならば日本の過去清算−謝罪と補償、数々の蛮行、罪業解明もテーマに加えなければならないだろう。こうなっていくと、何のための6者会談なのかということになってくる。赤子でもあるまいに、日本は会談が提起され、実現した経緯をもう一度直視して頭を冷やすべきだ ▼拉致問題をいうなら、朝・日平壌宣言の履行が先決である。そのことによってのみ、双方の懸案は解決されていくことになる。日本国内での論議について、一度外から自国の状況を見つめてみる必要があるだろう。その時になって、初めて日本という国は、自分の立っている場所がわかるのではないか。(彦) [朝鮮新報 2005.7.21] |