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春・夏・秋・冬

 日本ではあまり報道されていないが、ソウルや仁川の市民団体が立て続けに米軍基地反対、平和軍縮をうたってデモ行進を行っている。6月23日に終わった北南閣僚級会談では軍事当局者会談の開催でも合意した。そうした後だけに、小さい動きのようだが、注目される動きだといえる

▼6月28日で47回目を迎えたソウル国防部前での平和軍縮集会。主催団体「平和と統一を開く人々」のパク・ソクブン総務局長は、「南北将官級会談を通じた軍事問題における信頼構築に期待するとともに、軍事的対決と冷戦対決を超えて平和軍縮に進む画期的転換をもたらすことを願う」とアピールした

▼彼はこうも主張する。「南と北は平和軍縮に向かい消耗的な対決構図を清算しなければならない」。まさしくこの「消耗的な対決構図の清算」が今、最も求められている。それをまず示したのが、先日の閣僚級会談であった。南の市民たちはその姿を目の当たりにして、今後の北南関係が消耗戦ではなく、実りあるものになりつつあることを感じたのだろう

▼だからこそ、今回の集会であえて、このような主張を展開したのではないか。彼らが「自主的な南北平和軍縮論」を唱えているのもそうした流れからだろう。彼らとは異なるが、10日に米軍基地のある平澤で平和デモ行進をする団体もある。彼らの主張は米軍基地拡張を必ずや阻止するのだということ

▼彼らは言う。「米軍基地の拡張は住民の暮らしと朝鮮半島の平和を破壊するものだ」。10日を出発点にたたかいは続けられるという。(姫)

[朝鮮新報 2005.7.5]