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先日ソウルで開かれた北南閣僚級会談の共同報道文を見ていて、一つ疑問に思ったことがある。次回開催場所、軍事当局者会談の場所としてなぜ白頭山が選ばれたのか。これまでは平壌が通例だっただけに、興味を持った ▼白頭山は金日成主席が抗日武装闘争を繰り広げた場所であり、金正日総書記の「生家」がある「革命の聖地」だ。一方で、「檀君」に見られるように民族を象徴する山である。しかも、韓国観光公社と朝鮮の間では現在、白頭山観光事業を協議中だという。6月30日の朝鮮中央放送は、総書記の2000年6月の指示に従い、白頭山一帯への大々的な開発工事が始まってから5年間の変貌ぶりについて詳しく紹介した ▼同放送の要旨は、主席と総書記の関連事績物の整備、北の住民、外国人、海外同胞のための宿泊・文化厚生施設の充実などだ。例えば、「白頭館」と名づけられた事績館の誕生、白頭山密営地などを踏査する人々用の宿舎「踏査閣」、ペゲボン冷麺店など。平壌の蒼光苑をほうふつとさせるヘルスセンター「天池苑」もあるという ▼それだけではない。多彩なスロープを備えたスキー場、アイスホッケー競技場、スピードスケート競技場、ジャンプ台など、ウィンタースポーツを楽しめる一大レクリエーション施設の誕生といった感じだ。夏は避暑地、冬はスキーなどを楽しむ人のために。そんな観光地としての白頭山を容易に想像させてくれる ▼北が白頭山でやるなら、南は漢拏山でやってはどうだろう。そうなれば「白頭から漢拏まで祖国は一つ」ではないか。(聖) [朝鮮新報 2005.7.2] |