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先週ソウルで行われた北南閣僚級会談の北側代表団に3人の女性が含まれていたことが、ちょっとした話題になった。一人は本紙平壌駐在記者なので在日だが、あとの2人は完全なる北の人である。筆者の記憶では、ソウルで開かれる北南対話のメンバーに女性が加わるのはきわめて異例だ ▼祖国平和統一委員会参事のキム・ソンヘさんは60年代生まれで、今回随行員として参加した。03年の済州道民族平和祝典の時に初めて登場し、6.15民族統一大祝典実務代表も務めた。赤十字会談にも参加したことがあるという。もう一人の代表、キム・ヨンヒさんは30代半ばで内閣所属。キム・ソンヘさんよりワンランク下の保障メンバーとして参加した。金日成総合大学工学部出身。開城で開かれた次官級実務会談、金剛山での北南学生たちの交歓会にも姿を見せた ▼南のマスコミは、若い女性が3人も代表団に加わったことで、いろいろ憶測記事を書いている。もちろん、ソウルに来るのは珍しいが、金剛山や開城で開かれる北南行事や対話では、女性たちの姿もしばしば見かける。女性記者の姿も別段珍しくはない ▼北の3人に引き換え、南の代表団には女性が1人しかいなかったことも話題になった。南北会談事務局会談1課長の尹美良さんだ。今春、初の統一部副理事官に抜擢された人物だ ▼北南問わず、女性の活躍の場が広がっていることは喜ばしい。惜しむらくは、女性ということだけで話題になること。1人の人間として見るなら、その人となりが問題で、性別は関係ないと思うのだが。(聖) [朝鮮新報 2005.6.28] |