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春・夏・秋・冬

 6.15共同宣言5周年、8.15祖国光復60周年と、今年は何かとメモリアルデーが続く。1980年5月18日の光州民衆抗争も25周年を迎えた。その節目の年に、新たな事実が明らかになった。それも、当時、米軍が武力鎮圧のための実質的な動きを見せていたという衝撃的な話だ

▼連合ニュースによると、平和奉仕団「五月の光」、光州・全南統一連帯の2団体が5月9日から6月3日まで米国、カナダなどで講演活動を行う過程で、元米海軍兵士だった人物から新たな証言を得たというのだ

▼5月17日にあったワシントンでの講演での出来事。聴衆として参加していたエディ・ボイドさん(43)は80〜82年、釜山で海軍として勤務していた。「私が乗っていたミッドウェイは日本に基地があったが、80年5月20日、韓国側にわたり韓国軍と合同訓練を行った」「この時、韓国に非常事態があるので待機せよとの命令が下った」

▼当時、京畿道にあったハンフリー空軍基地に勤務していたエレン・バーフィールドさん(51)も、「光州抗争当時、駐韓米軍4万余人が非常警戒態勢に入っていた」と証言したという。これらの証言をもとに、さらに他の米軍関係者の証言も加えて、先の2団体は来年初、米連邦裁判所に訴訟を起こす方針だ。内容はズバリ「米国は光州虐殺の共同正犯」というもの

▼四半世紀ぶりに出てきた新たな事実。光州民衆抗争鎮圧の影に米国がいたということは、当時からささやかれていた。それが、元米軍兵士たちによって明らかになりつつる。何とも感慨深い。(聖)

[朝鮮新報 2005.6.18]