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春・夏・秋・冬

 盧大統領との首脳会談を10日(ワシントン時間)に終えたばかりのブッシュ大統領以下、ホワイトハウスに陣取る米首脳たちの目に、14日から始まった6.15北南共同宣言5周年を記念しての民族大祝典はどのように映っているのだろうか

▼首脳会談で双方は、朝米核問題の平和的解決などで意見の一致を見た。が、その前提として依然としてこれまでと変わらず朝鮮の核放棄が付いている

▼ブッシュ大統領は席上、軍事攻撃はしないと強調し、盧大統領は13日、金大中前大統領がソウルで開いたセミナーで「核放棄すれば重大提案する」と持ち掛けた。軍事攻撃しないということが、朝鮮側が求める核保有国としての地位を認めた対話に応じるということなのか、というと違う。あくまで朝鮮の「先核放棄」である

▼この間、ブッシュ大統領が「ミスター金正日」と呼称したことも話題になった。意義付与しようとする向きもあるが、口では何とでもいえる。それが証拠にブッシュ大統領は「暴君」という言葉を再三使ったし、「暴政の前哨基地」などは、チェイニー副大統領やライス国務長官など、日常茶飯事である。そうした言葉が何気なく口を突いて出てくるということは、対朝鮮認識がそのように凝り固まっていることの証左である

▼今回、平壌の民族大祝典では、初めて北南、海外、民間、当局が一堂に会した。南当局団長は、外交、安保を仕切る国家安全保障会議議長の鄭東泳統一部長官。これまた特段、意義付与しようとは思わないが、米国からすれば、心中穏やかでないだろう。(彦)

[朝鮮新報 2005.6.16]