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春・夏・秋・冬

 今年度から朝鮮大学校の在学、卒業生に税理士試験受験資格が認められた。司法試験、保育士試験などに続くもので、「民族教育を受けながら、会計、税務を専門にする職業に就こうとする学生たちにとって朗報であり画期的なこと」(税理士の呉圭哲氏)だ。これで、朝大生のムダな負担がまた一つ軽減されたわけだ

▼この問題は、朝高生の国立大学受験資格問題と根は同じだ。つまり、朝鮮学校を認めるか否かという問題だということだ。これまで国税庁は朝大が学校教育法上の「各種学校」であることから、受験資格を認めてこなかった。司法試験の受験資格が認められなかったのも、実質的には法務省がそのような立場をとってきたからだ

▼しかし実際には、朝大から日本の大学院に進み、日本の大学生とまったく遜色なく勉学に励んでいる者が少なくない。これ一つをとっても、朝大が普通の大学として認められない理由などまったくない。しかも、近年は単位制も導入されている。朝大出身者の中から、同胞社会だけでなく日本や国際社会で活躍する人材が多く輩出されているのは周知の事実だ

▼国立大学受験資格問題に始まり、この朝大生の資格試験問題と、このところ民族教育権をめぐって大きな動きが相次いでいる。これと流れを一つにするのが東京朝鮮第2初級学校の裁判。この裁判に勝ち、東京第2を守ることは、在日にとどまらず、外国人が日本で民族教育権を守っていけるか否かをはかるものだ

▼これらの運動は多くの日本人によって支えられている。それが何より励みだ。(聖)

[朝鮮新報 2005.6.9]