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北の舞踊家が南のコマーシャルに登場する。「亡命者」ではない。正真正銘、北に住む現役の芸能人。曺明愛さん（23）は北でもトップクラスの万寿台芸術団に所属する舞踊家だ。サムスン電子の携帯電話のCMに、南の人気歌手と共演するそうで、オンエアは６月末頃になるという
▼北南関係のこう着状態が続いてきただけに、久しぶりに明るいニュースだ。しかも、これに時を合わせるかのように、開城で開かれていた当局者実務会談でも合意文が発表された。平壌で開催される６．１５共同宣言５周年記念祭典に閣僚級を団長とする当局代表団を派遣することと、１年あまり中断していた閣僚級会談のソウル開催が主な内容だ ▼６．１５祭典には鄭東泳統一部長官の出席がほぼまちがいない。閣僚級会談でも鄭長官が団長。まずは、当局者会談が相次いで行われること自体を歓迎したい ▼問題は会って何を話すか。細かい話は、実務者会談で煮詰まっていくだろう。だが、大枠では、北南双方が「民族同士」の精神にのっとって、民族の前に立ちはだかる問題を解決するための方途を論じるべきだ。共同宣言は最初の部分で「北と南は、国の統一問題を、その主人であるわが民族同士が互いに力を合わせて自主的に解決することにした」と指摘した。５周年を迎えるにあたって、この文言をあらためて胸に刻んでみる ▼朝鮮半島をめぐってはさまざまな憶測がささやかれているが、民族全体の目標は戦争ではなく平和統一であるはずだ。そのことを当局者も全同胞も忘れてはならない。（聖） ［朝鮮新報 2005.5.21］ |
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