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春・夏・秋・冬

 先月から本紙朝鮮語版で始まった「朝青のページ」。明日の在日同胞社会を担う各地の朝青員たちの奮闘ぶりを紹介していくコーナーだ。初回3月は神奈川、4月は京都を紹介した。創意工夫をこらして地域活性化に務める彼らの姿は、朝青員ならずとも参考になる

▼このページにある「朝青と私―セセデ(新しい世代)の独白」という企画がなかなかおもしろい。今の若者たちが何を考え、どんな同胞社会像を描いているのかが、断片的にでもわかるからだ。今回登場した李・左京支部委員長には、考えさせられることが多かった

▼小学校から大学まで日本の教育を受けてきた李さんが、民族について考えるようになったきっかけは高1の時に行ったサマースクールだという。大学では留学同に属し、1年生で祖国訪問も体験した。そのあたりの感想がなかなかユニークだ。見聞きすることには正直疑問に感じることも少なくなかったが、一般の人々はみな話好きでよく笑い、人のいい人たちだった

▼そんな彼の指摘がズシリと重い。「最近感じることは、共和国や総聯に対する批判をする人は多いが、建設的な批判が少ない」。祖国訪問を終えて日本に戻ってから、金日成主席や金正日総書記のことを含む朝鮮のことについて猛勉強したという。知ったうえで批判するならしようとしたからだ。そんな彼が得た結論は、祖国の価値観は誤っていないということ

▼彼は強調する。「やるからには最後まで熱い気持ちで活動したい」。先輩たちが与えてくれた朝鮮人としての熱い思いを後輩たちにも伝えたいという。(聖)

[朝鮮新報 2005.4.26]