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春・夏・秋・冬

 軍事作戦計画策定過程において、南朝鮮と米・南朝鮮連合軍司令部当局の間で認識の違いが生じ、作業を中断していた事実が表面化。そのことによって、両当局が策定しようとしていた軍事作戦の内容が対北侵攻をめざしていたものであったことが明らかになった。計画の名前は「5029−05」

▼作戦計画というのは戦争シナリオで、想定、仮想のものではない。これに対置するのは作戦命令で、平時の警戒態勢シナリオを意味する

▼対北用の作戦計画としては、先制攻撃を内容とした「5026」、軍事境界線での紛争発生を想定、対北侵攻から占領、新政権樹立まで5段階に分かれて定められた「5027」が秘密裏にすでに策定、実戦化されている

▼今回の計画は前2者よりも深められたもので、「北内部で騒擾、大量の脱北者が発生した」「政変の兆候がある」という「異変」の段階で軍事介入、攻撃に踏み切るという内容。6者会談継続うんぬんの話ではない。朝鮮が一貫して指摘してきたように、米国の軍事脅威から主権を守るために核保有をはじめ防衛力強化に第一義的な力を注がなければならないという主張が妥当性を持つ

▼しかし、驚いたのは南朝鮮、連合軍司令部当局間の認識の差というのが、「異変」段階を平時と見るのか、戦時と見るのか(前者なら軍の指揮権は南朝鮮、後者なら連合軍司令部に移る)、主導権争奪だという事実だ。南朝鮮当局の問題提起によって中断されたものの、作戦計画策定そのものを棚上げするという話ではない。だから、ここでもまた軍縮会談提案が合理性を持つ。(彦)

[朝鮮新報 2005.4.19]