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2008年には米国に初の女性大統領が誕生するかもしれない。最近の世論調査によると、有権者の62%が女性大統領を受け入れる準備ができているという。今月初旬には、この問題をテーマにシンポジウムまで開かれた ▼候補者として取りざたされているのは、民主党のヒラリー上院議員と共和党のライス国務長官。世論調査では、ヒラリーの出馬賛成が53%、ライスの出馬賛成が42%という。南の統一部にも初の女性副理事官が誕生したと、先日報道されていた ▼先入観からか、米国にいまだかつて女性大統領が誕生していないことには多少驚いた。とはいえ、キリスト教保守派の力が大きく作用してブッシュ大統領が誕生したことを考えると、なるほどとうなずける。一方の初の統一部副理事官は、これまで「初の女性事務官」「初の女性書記官」「初の女性課長」と、肩書きに常に「初」がつく人だという ▼こうした例を見ると、さまざまな分野で女性の進出が目立ってきているとはいえ、政界ではまだなかなか難しいようだ。そういう意味では、女性副総理や財政相を輩出してきた朝鮮がより進んでいるようにも思える。本来、男女の性別に関係なく、実力のある者、その場所に向いている者を的確に配置することが重要だ。初の副理事官となった尹美良氏は、「他の人と同じように試験を経て公務員になり昇進しただけで、特別な感想はない」と淡々と述べていた ▼どんな分野に女性が抜擢されても、別段ニュースにならない時代が早く来るとよいのだが、まだまだそういうわけにはいかないようだ。(聖) [朝鮮新報 2005.3.10] |