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春・夏・秋・冬

 金正日総書記が2月25日、昨年土地整理を終えた平壌市と平安南道の農場に大量のトラクターを送った、と28日発の朝鮮中央通信が伝えた。年頭の3紙共同社説では、農業を「社会主義経済建設の主攻戦線」と位置づけた。労働新聞など国内のメディアも、農業に関する記述が目立つ

▼労働新聞1月11日付に、この問題と関連して総書記の意図がどこにあるかを書いた小さな記事が掲載された。この記事によると、総書記は今年の課題について話す機会に、いかにしても農事をうまく行い食べる問題を決定的に解決しなければならない、党創建60周年、朝鮮光復60周年を記念する年にいかにしても食糧問題を解決しなければならない、などと語った

▼総書記の意図が、今年を食糧問題解決の年にしようというところにあると見てよいだろう。朝鮮では建国以来最大の試練の時期とされる「苦難の行軍」「強行軍」の時期を経て、2000年からは本格的な復興事業に入ったと見られる。そうしたなか、昨年までは電力問題や鉄道輸送などが優先的に解決すべき課題としてあげられていたが、今年は筆頭に農業があげられた

▼違う見方をすれば、食糧問題さえ解決できれば強盛大国建設への道が開けるといっても言い過ぎではあるまい。それによって、朝鮮で「大祝典の場」と規定されている党創建60周年、祖国光復60周年を迎えようというものだろう

▼実際に力を入れるのは、種子革命方針、二毛作農業方針、ジャガイモ農業革命方針と豆農業をうまく行うこと。これが「党の農業革命方針」だ。(聖)

[朝鮮新報 2005.3.1]