top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 ヴェネチア、カンヌと並んで世界3大映画祭に数えられるベルリン映画祭。その国際フォーラム部門で13日、南のYTN記者が制作したドキュメンタリー「私の青春を返して」が特別上映された。日本の植民地時代に日本軍の性奴隷として数々の蛮行を受けた朝鮮女性たちを南北で取材したもので、先ごろ政治家のNHK番組に対する圧力が問題となった「女性戦犯国際法廷」の内容も盛り込まれている

▼現地の状況を伝えたインターネット新聞「オーマイニュース」によると、外国人ら100人が息を殺したまま観覧した。場面によってはすすり泣く声も聞こえた。45分にわたる上映終了後も、なかなか立ち上がる人がいなかったという

▼英語で制作されたため、ハーバード、エールなど米アイビーリーグでも上映された。すでに500部以上のビデオを提供した。制作者のハン・ウォンサン記者は、この日の上映会に出席し、「第2次世界大戦終結から60年になる今年、ドイツで上映することに意味があると思った」と語った

▼つまりこうだ。「ドイツと同じような歴史的根源を持つ日本が、依然としてこの問題を解決する意志を見せていない。この問題をドイツで知らせることに相当な意味がある」

▼ベルリン自由大のドリンク博士は、2003年、50余人の学生とともに鑑賞し、大きな衝撃を受けた。「日本政府が当時の犯罪を認め、このようなことが再発してはならないことを明らかにすべきだ」としながら、この問題解決のために「南北が積極的に協力する」よう呼びかけている。(聖)

[朝鮮新報 2005.2.22]