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春・夏・秋・冬

 朝鮮外務省の「6者会談無期限中断」「核保有、兵器庫拡大」声明発表後、平静を装いながらも慌しく動き回る米ブッシュ政権と比べて、日本当局の反応は音無しに近い。ある記者は、「事態の推移を理解できない政治家が多いためか鈍すぎる」と指摘する。「日朝平壌宣言という、日本の外交文書としてはこれまで最高の作品を作りながらも約2年半もの間、実質上放置してきたツケが回ってきた」とも

▼これがマスコミなのかと、呆れて久しいテレビなどは「売名評論家」たちを登場させて漫画のような番組で茶化している。そして一様に落とす結論が「張子の虎」である。これはもう無知というしかない

▼南朝鮮の反応はどうか。「韓国社会世論研究所」が成人700人を対象にして15日に行った定期世論調査結果によると、58.9%が「(北の核保有を)不安とは思わない」と答えた。また解決策としては74.7%が「特使派遣、南北首脳会談などを通じて北を説得すべき」と平和解決を主張

▼「経済協力凍結」「経済制裁」などを叫ぶ野党ハンナラ党と歩調を合わせた「強硬解決」は22%に止まった。興味深いのは、そのハンナラ党支持者の68.8%が平和解決を望んでいることだ

▼反面、ギャロップ社の米国調査(1万8000人対象)では、22%が「米国にとって最も脅威の国」として「イラク、朝鮮」を挙げた。この結果を受けて連合ニュースは「韓米両国民の認識のかい離は、地理的距離に等しい」と分析した。日本とのそれは、まったくの逆だが、それだけ、溝の深さを物語っている。(彦)

[朝鮮新報 2005.2.19]