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春・夏・秋・冬

 朝鮮中央通信社は24日、「朝鮮政府の委任」を受けて備忘録を発表し、日本政府が「偽物」だと断定した横田めぐみさんの遺骨「鑑定結果」に対する見解などを発表。DNA検出ができなかった科学警察研究所と、検出した帝京大学の2つの事実が存在するのになぜ後者の結果を「絶対視」したのか、など3点の疑問点を提示し「ねつ造」だと結論づけた。

▼朝鮮政府は26日、公式ルートを通じてあらためて同内容の回答を日本政府に伝達した。これに対する日本政府の反応は「誠にふざけた不誠実な対応」と、にべもない(町村外相)

▼備忘録の指摘する疑問点は一方的な「論理」「主張」ではなく、帝京大学が適用した「ミトコンドリアによるDNA分析方法」などについて、法医学などの観点から具体的に踏み込んだものである。その結果、提起された疑問点に対して、精査もせずに感情的に一蹴するのは、外相の立場にいる者の取る対応ではないと思う。それこそ異論があるのなら、法医学的な見地からきっちりと反論すべきではないか

▼感情的といえば、19日に「特定失踪者問題調査会」が発表した2人の「拉致疑惑濃厚」との写真問題もそうだ。「別人」だったことがわかったが、その後の対応も「拉致ありき」と、感情的そのままだ

▼写真を提供したTBSはじめ他のマスコミが、脱北者相手に惜しげもなく金をつぎ込んで買い漁っている事実は周知のことだという。北京での脱北者騒動も、日本のマスコミの「やらせ」だと南朝鮮の関係者は証言している。「ねつ造」そのものだ。(彦)

[朝鮮新報 2005.1.27]