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春・夏・秋・冬

 「韓日国交正常化」40周年にあたる今年、1月17日に交渉過程の文書が一部公開された。植民地支配被害者らが関連文書161件中、個人の請求権に関する57件の公開を求め提起していた訴訟で、公開命令が出た5件。残りの文書のうち可能な部分も、朝鮮解放60周年にあたる8月15日までに公開される見通しだ

▼この文書公開と関連して国会では、強制連行犠牲者と遺族の名誉回復などを柱とした生活支援法制定の動きが出ている

▼南の植民地被害者団体などからは、補償責任を回避しようとする日本に対する非難が相次いでいるという。連合ニュースが伝えたところによると、太平洋戦争被害者補償推進協議会の李熙子共同代表は、「補償責任がないという日本側の反応は日本が責任を回避するために常にとってきたあつかましい態度」としながら、「日本も文書を公開して自ら問題を解決する姿勢を示すべきだ」と主張している

▼だが、日本政府はこれまで日朝正常化交渉への影響などを考慮し、実質的に関連文書を非公開としている。それどころか、昨年11月26日発の連合ニュースによると、南の政府に対し、文書公開をしないよう要請していたという

▼とはいえ、朝鮮側も一昨年11月に「朝鮮人強制連行被害者遺族協会」を結成。個人補償を含めた補償を要求している。折しも19日、強制連行され広島で被爆した南の元徴用工40人(19人は死亡)が、日本と三菱重工業に慰謝料、未払い賃金などの支払いを求めていた裁判で、広島高裁は国に賠償を命じる判決を下した。(聖)

[朝鮮新報 2005.1.20]