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春・夏・秋・冬

 昨年末に起きたスマトラ沖地震による津波の死者は日を追うごとに増えている。住宅不足、人身売買、伝染病、店や職を失った人々の問題など「2次被害」も伝えられる。一方で、国連主導で被害地域への支援が行われており、ボランティアなどの活動も連日報道されている。著名人などによる募金やボランティア活動などの話も聞こえてくる

▼スマトラ津波被害の甚大さに、情報量が極端に少なくなってしまった感のある新潟県中越地震。雪国新潟の被災者にとって、今こそ大変な時期ではないだろうか。仮設住宅のおかげで幸い路上や車中で生活する人はいないと聞くが、それでも不便さは拭えまい。何より、明日への不安はいまだ解消されていない

▼先日行われた 総連本部委員長・支部委員長合同会議では、総連新潟県本部委員長が地震被害後の状況について討論した。印象深かったのは、総連組織の力をあらためて感じたということ。いち早く被災地に赴き被災者の状況を把握し、支援物資を送ったのが 総連県本部、朝青員をはじめとするボランティアの面々だったからだ。各地の同胞からも支援金が送られてきたことに、委員長は謝意を述べ、地域同胞たちが復興目指して奮闘していると話し、大きな拍手を浴びた

▼自然災害はいつやってくるかわからない。まして地震は予測できないだけに、その被害も大きい。だが、その後の人々の助け合いの姿に接するたび、人間はまだまだ捨てたものではないと思える

▼今日17日は阪神・淡路大震災発生から10年。相互扶助の大切さをあらためて胸に刻む。(聖)

[朝鮮新報 2005.1.15]