top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 第2期ブッシュ政権の対東アジア外交実務チームの顔ぶれがほぼ出揃った。退任するトップ(6者会談代表)のケリー国務次官補の後任にヒル駐南朝鮮大使が就任。その下(6者会談副代表)のリビア国務副次官補は留任となった

▼一方、国家安全保障会議ではグリーン・アジア上級部長が留任。その下の日本・朝鮮担当部長として新たにジョージタウン大学のチャ助教授(コリアン系米国人)が加わった。この陣容で対北政策、朝米核問題の今後がどのように展開されていくのか注目されるところだ。対北政策の内容そのものについては、20日のブッシュ大統領の就任演説を待たなければならない

▼朝鮮政府は年頭の3紙共同社説、外務省スポークスマン談話を通じて、「敵視政策」の放棄を改めて求めた。対話を通じた核問題解決、いや対話に臨む最低限のルールとしての相互信頼の確立を求めたのだ。喧嘩腰、対決姿勢を鮮明にしたままの対話など、結果は初めから明白だ。対話そのものが成り立たないし、時間の無駄である

▼こうした中、米下院議員の一行がホワイトハウス承認の下、2陣に分かれて訪朝した。8日から平壌入りしたラントス議員らは楊亨燮最高人民会議常任委員会副委員長、白南淳外相と相次いで会談。核問題を含む幅広い問題について意見交換したという

▼所変わって日本はといえば、相変わらずの「経済制裁」合唱。「特殊部隊を平壌に送り込め」と、何かに憑かれたかのような発言をする国会議員まで出る始末。米議員らと比べて、彼らの思考回路?哀れでならない。(彦)

[朝鮮新報 2005.1.13]