〈2006年サッカーW杯アジア最終予選〉 対日本、1−2で惜敗 「ホームで必ず勝利を」 |
2006年FIFAワールドカップ・ドイツ大会アジア地区最終予選が9日に開幕。B組の朝鮮代表は同日、埼玉スタジアムで日本代表と対戦し1−2で惜敗した。 総聯中央の徐萬述議長、許宗萬責任副議長をはじめ、5000余人の同胞らが声援を送った。会場の一角を真っ赤に染め、大型国旗やブラスバンド、「イギョラ、朝鮮!」と大きな掛け声で応援した。 試合は前半4分、日本の直接FKから先制点を許したが、後半16分にナム・ソンチョル選手が左サイドから強烈なミドルシュートを放ち同点。このまま試合終了かと思われた後半ロスタイムに、キーパーがはじいたボールを押し込まれ引き分けを逃した。 ユン・ジョンンス監督(43)は、「この試合ですべてが終わったわけではない」と次の試合に向けて気持ちを新たにした。
後半に同点弾を決めたナム・ソンチョル選手(22、4.25体育団)は、「とにかく1点入れるという気持ちでシュートを打った。今回は負けたが、6月8日のホームでは必ず勝って、朝鮮人民と在日同胞らに勇気を与えたい」と語った。 また、最終予選の舞台に立った李漢宰選手(22、サンフレッチェ広島)は、「朝鮮代表として日本代表と、日本の地で戦うのが夢だった。同胞たちがたくさん応援してくれたのに、最後までピッチに立てなかったのが悔しい。次のホームでは必ず勝ちにいく」と涙ながらに話していた。 観客席から選手らに声援を送っていた兵庫県在住の李京子さん(62)は、「サッカーにはあまり詳しくないけど、一生懸命走っている選手たちを見て胸が熱くなった」と語った。 試合後、朝鮮選手団は東川口の同胞焼肉店を訪れ、総聯中央の徐萬述議長、許宗萬責任副議長、高徳羽副議長をはじめ、サッカー関係者や同胞らと共に激戦の疲れをいやした。 選手団は10日、総聯中央会館を訪れた後、午後空路帰国の途についた。 一方、A組の南朝鮮はソウルでクウェートとの初戦を2−0で勝利した。 [朝鮮新報 2005.2.10] |